fc2ブログ

カナダ・イエローナイフ、オーロラ鑑賞5・6日目

46オーロラ   47オーロラ

 オーロラ鑑賞最終日ですが、オーロラビレッジで2時間、何の変化もありません。今日もバッファローの丘に陣取っているのですが、私以外に誰もいません。皆諦めてティーピーで雑談しているんですかね?

48オーロラ   49オーロラ

 もうダメかなと思い始めた頃オーロラが出始めました。カーテン状のものも出ましたが、薄くてうまく写りません。ここでイエローナイフのオーロラについて話すと、イエローナイフはオーロラベルトの真下にあるということです。つまりオーロラは真上に現れることが多いということです。周りに山がないので雲も出にくくたとえ雲が出ても居座ることが少なく、したがって晴れる可能性が高いということです。

50オーロラ   51オーロラ

 さて、残り30分になりました。突然大空がオーロラで覆われ始めました。レベル4を超えるオーロラです。初めて見る壮大なオーロラです。これを見るためにやってきたのです。空全体がカーテンで揺れています。

52オーロラ   53オーロラ

 ところがです。あまりに大きくてフレームに収まりません。写真はごく一部をとらえているだけです。こんな素晴らしい景色を写真に収めることが出来ませんでした。これもイエローナイフならではのことだったのでしょうね。真上に発生し引くことが出来ないのでオーロラ全体をとらえるためにはかなり広角のレンズが必要です。しかし、実際にこれだけのオーロラが見られたので大満足です。
スポンサーサイト



カナダ・イエローナイフ、オーロラ鑑賞5日目

38準州議事堂   39錫杖
       準州議事堂                 錫杖

 ブランチの後、「準州議事堂」へやってきました。ここも無料で見学できます。正面玄関に飾ってある「錫杖」ですが、1.3カラットのダイヤに銀製の雪の結晶、40億年前の小さな石を配置してあります。

40議会室内部   41フレイムレイク・トレイル
       議会室内部             フレイムレイク・トレイル

 受付の人が「2階も見に行ったらいいよ」と教えてくれたので行くと、一旦戻った後また追いかけてきて「写真も撮っていいからね」となかなか親切です。2階からは議会室の様子がよく分ります。象徴的なのが白くまの毛皮です。また11の言語を同時通訳するためのブースも見えます。
 議事堂見学の後は、そのままフレイムレイク・トレイルを散歩しました。全周7kmで約2時間かかります。しっかりした遊歩道があったり大きな岩場を乗り越えるところもありますが、難しくはありません。運動靴で十分です。

42岩だらけのところも   43黄葉が見事
     岩だらけのところも             黄葉が見事

 今は黄葉の季節です。こちらには紅葉はなく短い秋に黄場が見事になります。冬は全面的に氷結します。

44マウンテンバイクで来る人も   45リスも現れる
  マウンテンバイクで来る人も           リスも現れる

 マウンテンバイクで来る人もいます。興味そうに見ていると近づいてきて「乗ってみるか」と誘われましたがもうこの年では危ないでしょうね。ほぼ一周して町が近づいてくると公園でリスが遊んでいました。なかなかすばしこくて写真にとらえるのも難儀でしたが、うまく行きました。
 昨日のオーロラツアーの帰りには午前2時半近くですが町中できつねを見ました。

カナダ・イエローナイフ オーロラ鑑賞4・5日目

32オーロラ   33オーロラ

 オーロラビレッジは2日目になるのでバスを降りるとすぐに昨日の「バッファローの丘」に向かいました。ただ、昨日と違ってなかなかオーロラが現れません。家内は諦めてティーピーへ行ってしまいました。他の人もやってきません。30分ほどしてやっと少し現れだしましたが、長続きしません。

34オーロラ   35オーロラ

 その後も断続的に現れては消え、また現れるの繰り返しですが、連続ではなく長~い時間が空いての繰り返しになります。概ね方向は一定しているものの突然真後ろに出ていることもあります。ここは冬の犬ぞり体験の為に犬をたくさん飼っているのですがそれが狼の遠吠えのように聞こえます。ここに熊は現れないということでしたが、今日みたいに周りに誰もいないで真っ暗闇の中に狼の遠吠え?が聞こえるとなると少し気持ち悪い感じですね。

36オーロラ   37オーロラ

 残り1時間になってやっとカーテン状のオーロラが現れました。ただ、レベル3ぐらいですか?薄くてうまくカメラで撮れません。まあしかし毎日オーロラが見られています。今までフィンランド、ノルウエー、アイスランドとオーロラを見に行っているのですが、どうも根本的に見方が分かっていなかったことに気が付きました。写真のようなキラキラと輝くオーロラばかりをイメージしていてそれ以外はただの雲としか認識していなかったのです。毎日オーロラを見ているとただの雲とオーロラははっきり違うと認識できるようになりました。フィンランドでは輝くオーロラを肉眼で見られたのですが、バスの中だったりして写真には撮れていません。

カナダ・イエローナイフ オーロラ鑑賞4日目

 この日はブランチの後、「キャメロン滝へのハイキング」を予約しました。ホテルから1時間ほど車で走り、滝まで30分、滝で休憩15分、駐車場まで30分、またホテルまで車で1時間という行程です。

23ビーバーの巣   24毛皮の手袋
       ビーバーの巣              毛皮の手袋

 途中で「ビーバーの巣」を見せてくれました。かなり大きな巣です。ビーバーたちは一旦水に潜って巣の中に入ると水上で生活するということです。つまり今見えている小山の中が空洞になっているということです。熊やバッファロー、クレバリーなどという動物の毛皮で作った手袋、帽子なども見せてもらいました。かなり嵩張るもので冬の厳しさが分かります。
 さて、ここで火事のことを聞いてみると、町まで15kmまで近づいてきたものの報道されているほど大げさなものではなく、下草が燃える程度だったということです。ただし、8月20何日かに避難解除になったものの実際に戻れるようになったのは9月6日になってからだったようで客を迎える準備が間に合わなかったところがあったようです。オーロラビレッジもその一つだということです。

25キャメロン滝・駐車場   26キャメロン滝ハイキング
    キャメロン滝・駐車場          キャメロン滝ハイキング

 駐車場まで1時間走ってハイキングの始まりです。客が6名そろえばツアーが成立するというところ7名集まって来れたツアーでした。ガイドはかなり足早ですがみんな平気でついていきます。行きは概ね下りですがコース自体はしっかりしていて難しくありません。

27キャメロン滝ハイキング   28キャメロン滝
    キャメロン滝ハイキング            キャメロン滝

 滝はメインの滝とその右に支流からの滑滝があります。滝口まで遊歩道も続いています。15分しかないので下りることはできませんでした。日本の滝は急峻なところが多いですがこちらは全体がゆったりとした感じです。

29鳥と遊ぶ   31部屋で夕食
       鳥と遊ぶ                 部屋で夕食

 ガイドが口笛を吹きながらお菓子を掌に乗せると鳥が集まってきました。真似をすると我々の掌にも乗ってきます。他にも羽のきれいな鳥や、リスもいます。
 キャメロン滝ハイキングが終わった後、夕食を食べるため1時間ほどうろうろとしてレストランを5軒回ったのですがこの日は日曜日ですべて休みでした。仕方なくいつものスーパーで夕食の買物です。幸い寿司コーナーがあったり揚げ物屋があったりするのでそれなりにおいしく夕食を食べられました。

カナダ・イエローナイフ、オーロラ鑑賞3・4日目

オーロラビジレッジ全景
                   <オーロラビレッジ全景

 ホテルを22時に出発して、22時30分オーロラビレッジへやってきました。混載バスで日本人、中国人が主です。オーロラビレッジはもともと原住民が開けた所のようですが、かなり広い敷地に21のティーピー(先住民の移動式住居)と5個の丘があり、ダイニングホールには水洗トイレもあります。「マスコックスの丘」と「カリブーの丘」には回転する椅子が用意されて寝ころびながらオーロラを鑑賞するとができるようになっています。冬は暖房も入るということですが、今はびしょびしょに濡れていて利用できません。その他の丘には折りたたみ式椅子が用意されており自由に利用できます。「レイベンの丘」は針葉樹が地平まで広がるところで針葉樹を手前に配置してオーロラを撮ることが出来ます。「バッファローの丘」は最も高い位置にあり、オーロラがどこから現れても対処できます。今回一番利用した丘です。「ムースの丘」は湖に一番近く、湖に映えるオーロラを撮ることが出来ます。

16オーロラビレッジ   17オーロラ
      ティーピー内部             バッファローの丘より

18オーロラ   20オーロラ
    バッファローの丘より            レイベンの丘より     

21オーロラ湖に映るオーロラ   22オーロラ
    湖に映るオーロラ               ムースの丘より

 この日はオーロラビレッジに着いた時からオーロラの出迎えを受け、終始オーロラを見ることが出来ました。ビレッジ内のすべての丘を回り湖の方まで足を延ばしましたが途中柵に阻まれることもありました。湖近くではぬかるみに足を取られることもありました。
 予定通り午前2時前にビレッジを出発し、ホテルへは2時半ごろ着きました。そのまますぐに就寝です。

カナダ・イエローナイフ、オーロラ鑑賞2・3日目

8オーロラ鑑賞     オーロラ    
     オーロラ鑑賞場所               オーロラ      

 オーロラツアーは午後9時50分くらいにホテルに迎えに来て現地に10時半前に着き、翌朝1時50分頃現地を出発してホテルへ午前2時半近くに着くという日程で行われます。空港で偶然会った別のツアー会社はベッケルケンネル社でした、この日はほとんどオーロラが現れることもなかったのですが、オーロラを撮るためのカメラの設定がうまくできていなかったのがツアーのガイドに頼んで2台ともうまく設定してもらえました。かなり弱いオーロラしか撮れることもなく終わってホテルへ帰る道中オーロラが現れたというので急遽止まってくれて撮れたのが上の写真です。3脚を用意することもなく撮ったのでブレています。

ヘリテージセンター   コンピュータのレアアース   
     ヘリテージセンター          コンピュータのレアアース

 ホテルに帰ってから寝たのは3時過ぎです。朝は11時過ぎに起きてもう一度スーパーに行き買物を足して12時半過ぎにブランチを食べ近くを散策することにしました。まずはノーザン・ヘリテージ・センターです。無料で見学できます。まず目についたのがコンピュータに使われているレアアースです。心臓部のあちらこちらに鉱物から抽出されたレアアースが使われているということですが石ころ(鉱物)の中のごく小さな粒にそんな価値があることがどうして分かったのかそしてそれをどうやって抽出したのか不思議でなりません。ここは金鉱山としても名をはせた街ですがその金も石ころ(鉱山)のごく一部に見られるだけです。なお、金山を掘りに大勢の人が集まって掘り進めているうちにヒ素が金山の周りにあることが分かり今では永久凍土の中に閉じ込めてしまったそうです。

バイソン   12パイロットモニュメント
       バイソン                パイロットモニュメント

 ここヘリテージセンターにはまだまだ見所があります。白くまが何かの大動物を食いちぎった様子や、バイソン、カモシカ、クジラの親子、白頭鷲がカモを食べているところ、魚の習性を利用して網を仕掛けるのと同じように原住民が鹿の習性を利用して鹿を追い込み捕まえる様子など日本では絶対に見られないものがたくさんあります。
 この後、オールドタウンに向かい、あちらこちらを見学しながらパイロットモニュメントに行きました。イエローナイフ開拓の時期滑走路がなく水上や平原、雪原などに着陸するときの目安になったという岩の上に生活物資などを運んだ勇敢なパイロットをたたえて建てたというモニュメントです。高台にあるため周りの様子がよく分ります。

自家用水上飛行機   生ビール
     自家用水上飛行機               生ビール

 下に下りて寄り道をするとグレート・スレイブ湖に自家用の水上飛行機やクルーザーなどがおいてあり、時にはそれらが飛行しているのも見ることが出来ます。冬には全部凍ってアイスロードとなり車で氷上を移動することもできるようです。
 帰りの道中「NWTブルワリー」によって夕食です。とりあえず、「シーフード・チャウダー」を1つ頼んだのですが、いろんな味が混ざってすこぶるおいしい、ビール工場のビールを味わいながらだからなおさらです。結局1つだけで満足してしまいました。

カナダ・イエローナイフへオーロラ鑑賞に行ってきました

アバコーンホテル   イエローナイフ空港
     アバコーンホテル            イエローナイフ空港

 関空から羽田乗り継ぎでバンクーバーのアバコーンホテルへ入りました。
 まずここまでのいきさつから始めます。3年半前にコロナが始まって以来、海外はまったくのご無沙汰になりました。その間マイレージが一旦切れては延長になるというのを繰り返しているうちにビジネスクラスで2回は行けるほどになっていたのですが延長はこんどが最後になるでしょう。国内線で使うのはばかげているので、本当に行けるかどうか分からないけど、この航空券を買ったのは実は1年ほど前のことです。現地のオーロラツアーを予約したのもやっと行けるかなと確信した3ヶ月ほど前のことです。ところが8月になってイエローナイフ周辺で山火事が起こり住民に避難命令が出たというニュースが入りました。8月20何日かに避難命令は解除されたという情報が入ったので何とか行けるかなとやってきたのですが・・・。
 バンクーバーで1泊したのちイエローナイフに飛び立ちました。イエローナイフではガイドが迎えに来ているはずですがいません。空港の外に出ると泊まる予定にしていたエクスプローラーホテルのバスが来ていたので運転手に聞いてみると「旅行社の車は違うところに止まっている」と言うので行ってみると違う会社の車でした。運転手に聞くと「私が頼んでいる会社は明日から営業開始のはずだ」と言うのです。取り合えず頼んで電話をしてもらうとなかなか出なかったのですがようやく出たところで聞くとやはり「営業は明日からで私が頼んだ分はキャンセルになっている」ということでした。「それは困る」と言うと「とりあえずホテルのバスでホテルまで行ってくれ」ということでした。今日のオーロラツアーは電話をしてもらった違う会社が「自分たちのツアーに参加してもらってもいい」ということだったので参加させてもらうことにしました。
 ホテルで直接会った人はオーロラビレッジの人で、頼んだのは「ベルトラ」でした。そしてベルトラからは「8月の20何日かに私の方にキャンセルの連絡をし、返金もした」と聞いているということでした。しかもキャンセルは今日1日だけのことではなくすべてをキャンセルしたということでした。私は何の連絡も受けていないので(毎日迷惑メールがたくさん入っているのでひょっとするとその中に混じっていた可能性は否定できないのですか・・・)何も知らずに何の予約もなくイエローナイフに来てしまったことになりました。
 幸いオーロラビレッジの人が今日のホテルを含めてオーロラツアーも明日からできるようにしてもらったので、予約をした通りの行動をとることが出来るようになりました。後に返金も確認できました。

エクスプローラーホテル   エクスプローラーホテル玄関
   エクスプローラーホテル         エクスプローラーホテル玄関

 エクスプローラーホテルは町はずれにあるのですが町自体が非常に小さいので何の問題もありません。空港でもありましたが、白クマのはく製がかなり迫力です。

スーパー   ホテルのレストラン
        スーパー              ホテルのレストラン

 スーパーも近くにあるので明日のブランチを買っておきました。今晩オーロラツアーに参加するのでホテルのレストランで夕食を摂ることにしました。暖炉が燃え大きな窓からは針葉樹の林が見えます。味も最高でしたが、値段も最高でした。

北アルプス、折立~太郎平小屋~黒部五郎小屋、往復

太郎平小屋   北ノ俣岳とヨツバシオガマ
      太郎平小屋             北ノ俣岳とヨツバシオガマ

 コロナ禍で4年以上ご無沙汰の北アルプスです。1ヶ月ほど前に香川県の屋島で転倒した傷はかなり良くなってきたものの首の痛みは残ったままでやってきました。折立を6時ちょっと前に出発して太郎平小屋には10時に着きました。4時間で着いたから登りはまあ大丈夫かなという感じです。ほとんどがテント泊だったから山小屋泊は本当に久しぶりです。ここでもコロナの影響が残っていて完全予約制で値段も相当高くなっています。その分詰め込み具合が少なくなって少し改善されているとも言えます。早く着いたので薬師岳の方へ行ったり、太郎山の方へ行ったりしたのですがそれでも時間を持て余しました。
 翌日は雨の予報だったのですが、直前に梅雨が明けたこともあり絶好の登山日和になりました。小屋をやはり6時前に出発し、懐かしの高山植物や山を眺めながら登って行きます。

黒部五郎岳   黒部五郎小屋
       黒部五郎岳               黒部五郎小屋

 黒部五郎の肩へは11時前に着きました。ここに荷物を置いて黒部五郎岳を往復します。ここは何度も通っているのですが黒部五郎岳へ登るのは初めてです。残念ながらガスが少し出てきて日本海は望むことが出来ませんでした。肩からカールへの下り口は迷いようがないように改善されていました。黒部五郎小屋へは1時半に着きました。休憩時間分だけコースタイムより遅れたことになります。ここでも時間があったので近くを散歩したり、持参した缶ビールをテント場の水場で冷やしてつまみを食べながらゆっくりと過ごしました。この黒部五郎小屋は太郎平小屋よりも高いのですが、部屋は個室になっておりトイレその他もきれいで過ごしやすいです。

黒部五郎カール   黒部五郎の肩から太郎平小屋
      黒部五郎カール         黒部五郎の肩から太郎平小屋

 翌日もすっかり登山日和になりました。ここは朝食が早かったので5時半には出発しました。折立に車を置いてあるので昨日と同じコースを戻ります。黒部五郎の肩まで来ると昨日は見えなかった黒部五郎小屋と太郎平小屋の両方の小屋が見られます。

登山靴損傷   三角点
       登山靴損傷                  三角点

 黒部五郎からの下り、中俣乗越の手前でハプニングが起こりました。登山靴の底が半分剥がれてしまいました。コロナもありあまり履いていなかった靴ですが年数だけは経っていました。こうなると今日泊まる予定だった太郎平小屋では泊まる気がしません。のんびり登山という感じではなくなりました。太郎平小屋へは12時に着いたのでほぼコースタイム通りです。小屋の当日キャンセルは全額負担となっているようですが、靴がダメになったからと負担なしでキャンセルできました。テーピングテープで応急修理した登山靴がいつまでもつか気にしながら小屋を後にして折立を目指します。ところが三角点からが地獄になりました。登りは1時間半で三角点まで着いたので下りなら1時間かからずに下りられると思っていたのが屋島のトラウマがあり急斜面に足が動きません。若者だけでなく年配の人にもどんどん抜かれて行き登りより時間がかかりました。もう登山も卒業かと思い知らされました。

歩き遍路で急な山道で転倒!

ここから屋島寺への登り   屋島寺本堂
    ここから屋島寺への登り           屋島寺本堂

 梅雨の合間をぬって四国遍路の最終章へ向かいます。83番札一宮寺からの遍路道の内前回中断したところを前日にトレースしておいて今日は高松国際ホテルから84番札所の屋島寺へ向け歩きます。遍照院のあたりから山道に入りますが舗装されていて歩きやすい道です。

   太三郎狸?     屋島寺からの急下降
     太三郎狸の嫁さん           屋島寺からの急下降

 屋島寺本堂の隣に道に迷った弘法大師を山上まで案内したという屋島太三郎狸とその嫁さんの石像があるのですが嫁さんのおっぱいにしゃぶりついている小狸がなかなかかわいいです。太子堂を過ぎて血の池まで来ると屋島スカイウエイの大きな駐車場が見えます。その先の廃屋になった「ホテル甚五郎」まで来ると景色が開け志度湾や街並みが見えるようになります。ここからすぐに急斜面の下りになります。
 ここでハプニングが起こりました。朝露に濡れた石が滑りやすいから家内に「注意しろよ」と言っておきながら自分がスリップし顔面から転倒しました。急斜面の下りで手もほとんどつけなかったのでメガネは吹っ飛び、鼻をしこたま打ち手塚治虫の猿田彦のようになりました。額や手の傷は大したことはなかったのですが、膝の傷が深く、首も腰もダメージを受けました。幸い骨折はしなかったので歩くのには支障がなく傷口を洗ってマルナカで買った絆創膏を張って遍路を続けました。

四国遍路の父・真念の墓   山田屋
   四国遍路の父・真念の墓        讃岐うどんの老舗、山田屋

 洲崎寺に四国遍路の父真念の墓があります。弘法大師に帰依し遍路道を整備したり案内書を作成したりして霊場の興隆に努めた人のお墓です。八栗ケーブルカーの手前5分ほどのところに讃岐うどんの老舗・山田屋があります。結構大きな店だけど客が行列を作っていてひっきりなしに客が詰めかけています。値段も手ごろで味がすこぶるおいしい。繁盛するのがよく分ります。

八栗寺本堂   平賀源内旧邸
      八栗寺本堂               平賀源内旧邸

 ケーブルカー横の登山道から登り始めますが、舗装されていて登山道という感じではないです。お迎え大師を通って本堂にお参りした後納経帳への記帳をしてもらって太子堂に向かいます。ケーブルカーの山上駅を横目に見て舗装道路を下りて行くと町に出ます。志度駅の少し手前には平賀源内旧邸があり銅像もたっています。
 今日は志度寺まで行って終わりにする予定でしたが次回に回すことにしました。残りは3寺だけになったのですが、私は高知の最後の寺から家内に合流したので半分しか回っていないことになります。家内はもう一回回ってもいいと言っているので88番札所の大窪寺の後徳島の寺も回って残り半分を回ろうかなと考えているところです。
 後日、スマホもダメになっていることが分かりました。転倒したときにスマホもダメージを受けていたということです。新古品に交換する手続きを取りました。

9日目、福井・リバージュアケボノから自宅へ

福井城跡   地震による被害
       福井城跡                地震による被害

 朝食前に福井城跡まで散歩に出かけました。堀と城壁は残っていますが城はありません。その代り城内には県庁や県警本部が建っています。地震による影響で城壁には大きな空間が広がっています。

   リバージュアケボノ・朝食     ラウンジでコーヒー
   リバージュアケボノ・朝食          ラウンジでコーヒー

 「リバージュアケボノ」の人気朝食”お幸ざい朝食”です。福井ならではの郷土料理”お幸ざい”を手作りしたという触れ込みですが、バイキングとはちょっと違った雰囲気もありなにより地元の食材が並んでいるのがいいですね。

知内川   小鮎31匹
    知内川で小鮎釣り              釣果、小鮎31匹

 琵琶湖西岸では2時間ほど小鮎釣りもしました。まだ堰があいていないはずなので今回は知内川の上流で釣りました。平日なのに釣り人がたくさん来ていました。やっと見つけたスペースで竿を出すといきなりヒット。その後も結構釣れるのですが写真の通り河川敷がないので取り込むまでに逃げられるのが多数で結果は2人で31匹でした。逃げられた小鮎は15匹以上だったでしょう。ほぼ全部が大型でした。長かったような短かかったような旅行がひとまず終了しました。

8日目、新潟・コンフォートホテルから福井・リバージュアケボノへ

コンフォートホテル・朝食   昼食、蕎麦屋・竹やぶ
   コンフォートホテル・朝食         昼食、蕎麦屋・竹やぶ         

 コンフォートホテルの朝食は無料です。パンばかりでさすがビジネスマン向きの朝食やなと思っていたら、奥の方にご飯も用意されていました。
 「蕎麦屋・竹やぶ」で昼食を食べたのですが、玄関の上には「商いには一生懸命になれないが、生きることには人一倍頑張っている」という看板がかかっていました。食べた印象はまさしくその通りでした。

名水「桜生水」   山中温泉・菊の湯(男湯)
      名水「桜生水」            山中温泉・菊の湯(男湯)

 名水「桜生水」をペットボトルに満たした後、山中温泉・菊の湯に入りました。大きな湯舟があり深いので立って入る必要があります。近くには「南町ゆげ街道」という散歩コースもあります。

   リバージュアケボノ     福福茶屋で夕食
 福井・リバージュアケボノホテル        福福茶屋で夕食

 「リバージュアケボノホテル」は繁華街の近くにあり便利なところです。ここには人工温泉があり、無料のマッサージチェアやミラブルシャワーヘッドなどの設備もあります。今回の旅行では唯一全国割りが間に合ったところで地域クーポンをゲットしたのですが、使えるところが見つからなくて、クーポンが使える福井駅前の「福福茶屋」で夕食を食べました。

7日目、肘折温泉から新潟・コンフォートホテルへ

朝市   大友旅館・朝食
         朝市                 大友旅館・朝食

 湯治宿は昨日で終わり、大阪まで後2泊してゆっくり帰ります。大友旅館は2食付きですが、2食とも部屋食でした。昨夜食堂の方で宴会をやっていたみたいだから我々は部屋食にしてくれたのかも知れません。

肘折温泉・全景   四ヶ村の棚田
      肘折温泉・全景              四ヶ村の棚田

 肘折温泉の全景が見られる場所に来ました。下に移っている赤い橋は「肘折希望(のぞみ)大橋」と言って平成24年4月~5月に起きた大規模な地滑りで通行できなくなった場所に新しく架け替えたループ橋です。すぐ近くに棚田百選に指定されている場所があったので行ってみました。写真に写っている個所以外にも4ヶ所ほど棚田が広がっています。

道の駅「あづみ」の裏の散歩道   笹川流れ・遊覧船乗り場
 道の駅「あづみ」の裏の散歩道       笹川流れ・遊覧船乗り場

 日本海までやってくると、道の駅「あづみ」の裏には海際に遊歩道がありました。笹ユリなども見られてきれいなところでした。笹川流れ・遊覧船乗り場では今晩のおかずに色んな魚を干したおつまみセットをゲットしました。

   コンフォートホテル     部屋で夕食
     コンフォートホテル              部屋で夕食

 新潟のコンフォートホテルは新幹線の燕三条駅のすぐ近くにあります。田舎道を走っていて急に街らしきところに来たなと思ったらそこが新幹線の駅だったという印象です。ビジネスマンがたくさん泊まっていました。今日の夕食は魚のつまみが中心です。

6日目、大沢温泉から肘折温泉・大友屋旅館へ

大沢温泉・朝食   鬼の館
      大沢温泉・朝食                鬼の館

 朝食を頼むシステムが変わっていて当日着いてからでないと予約できません。また、予約していないと食べることもできません。
「鬼の館」は各地方の鬼にまつわる伝説や伝統芸能などを紹介しています。

喫茶店・ノムノム   新庄・蕎麦道楽
      喫茶店・ノムノム           新庄・蕎麦道楽・さぶん

 今回初めて喫茶店に入りました。注文を聞いてから豆を挽く本格的な喫茶店でした。「新庄・蕎麦道楽・さぶん」も注文を受けてから蕎麦を打っているのかも知れません。かなりこしが効いてうまかったです。

大友屋旅館   肘折温泉・上の湯
       大友屋旅館              肘折温泉・上の湯

 肘折温泉、大友屋旅館にやってきました。共同浴場・上の湯はチケットをもらって入ることができます。

なごみの湯   あたたまりの湯
   貸切風呂・なごみの湯            あたたまりの湯

 「貸切風呂・なごみの湯」は鍵がかかってなければいつでも入ることができます。大きくはないですが常にとうとうとお湯が流れているので非常に気持ちが良いですね。「あたたまりの湯」は男女別で源泉かけ流しです。

美肌の湯   平群魚店
       美肌の湯                  平群魚店

 「美肌の湯」も男女別で「あたたまりの湯」と男女が日替わりになります。「平群魚店」は肘折温泉の端の方にあるのですが、ここで頼んだ「ぶりかま」が安くてボリュームがありすこぶるおいしかったです。

5日目、夏油温泉から大沢温泉へ

北上夜曲の碑   みちのく民俗村
     北上夜曲の碑                みちのく民俗村

 「みちのくきたかみ」に北上夜曲の碑があり、その歌を聴くことができます。青森の「津軽海峡冬景色」のときもそうでしたが、当地でその曲を聴くと身につまされるように感じます。この向かい側に「みちのく民俗村」があります。この地方の各地から移築してきたそうで農家と武家の作りの違いなども分かります。

左・伊達領、右・南部領     切り絵サークル
   左・伊達領、右・南部領            切り絵サークル

 伊達家と南部家の境がこの小さな川だというのも驚きですが、長年争いが絶えなかったものを江戸幕府が昔の資料を調べて境をはっきりさせたというから今に通じますね。民俗村の出口から切り絵サークルが作成した灯篭があるのですがどれもなかなか見事です。

杵臼・つきたて餅   大沢温泉・湯治屋
     杵臼・つきたて餅             大沢温泉・湯治屋

 「みちのくきたかみ」に戻ると「杵臼・つきたて餅」というイベントをやっていました。今時珍しい気がします。ごま、あずき、大根おろしなど7種類の餅がどれも1つ百円だったので全種類を買って食べましたがうまくて腹いっぱいになりました。
 午前中たっぷり遊んだ後大沢温泉・湯治屋に行きました。

薬師の湯   大沢の湯
       薬師の湯                  大沢の湯

 「薬師の湯」は男女別・内湯のみで湯治屋館内にあります。写真は撮れなかったですが、姉妹館・山水閣の「豊沢の湯」(川沿いの半露天風呂)も入ることができます。「大沢の湯」は混浴で一番大きな露天風呂で、女性専用タイムもあるのですが菊水館に行く橋の上からは丸見えです。

共同炊事場   大沢温泉・夕食
       共同炊事場                大沢温泉・夕食

 今回の湯治場巡りの中では一番充実した炊事場です。部屋はまったくの湯治場で内側からしか鍵がかかりません。だから温泉に入るときには貴重品はフロントに預けておく必要があります。充実した炊事場もあるのですが、お食事処「やはぎ」もセットメニューや単品も頼むことができます。二食付けても値段は八千円ほどですからかなり安いですね。

4日目、須川高原温泉から夏油温泉へ移動しました

平泉世界遺産ガイダンスセンター   夏油温泉
 平泉世界遺産ガイダンスセンター          夏油温泉

 奥州藤原氏の栄枯盛衰や平泉の世界を覗くことができます。すぐ隣に道の駅「平泉」があり、おいしそうなおにぎりを見つけたのでそこで昼食を食べ、えさし藤原の郷に向かいました。映画やドラマのロケで多く利用されているようでしたがどれも見たことのない映画やドラマだったのでパスしました。(どれもはやりのドラマや映画だったのですが私は見ていなかったということです)
 夏油温泉は経塚山や駒形山への登山基地となるところですが、湯治場としても昔から利用されているところで昔はここへ来るのに麓を早朝出発して夜までかかったようです。

真湯   女の湯
        真湯                    女の湯

 「真湯」は宿を出て川に下りて行ったところにあり混浴です。「真湯」の川向こうに「女(め)の湯」があるのですが現在橋も撤去されていて利用できません。修復のめどは立っていないようです。

大湯   疝気の湯
         大湯                   疝気の湯

 「真湯」から一旦宿の方に戻る様に登って行き、奥の方へ進んでまた川へ向かって下りて行ったところに「大湯」があります。結構熱めの湯で入ると足がチリチリとします。入れないことはないですが、短時間で身体が真っ赤っかになります。「大湯」から川沿いに少し行くと「疝気の湯」があります。こちらは「大湯」と反対にかなり温めの湯になります。どちらも混浴ですが女性がいないときはタオルでちょっと隠したまま移動することもできます。「大湯」へ下る途中に女性専用の「滝の湯」があります。ここには熱い湯と温い湯の両方があるようです。

小天狗の湯   白猿の湯
      小天狗の湯                  白猿の湯

 駒形館と嶽館の間に「小天狗の湯」があります。また、本館には「白猿の湯」があり、この2つとも男女別風呂になります。

モリアオガエルの池   夏油温泉・夕食
     モリアオガエルの池              夏油温泉・夕食

 「真湯」へ降りる途中にモリアオガエルの池があり、今、産卵された卵を見ることができます。ここには湯治棟もあるのですが、我々は今回初めて2食付きを予約したので何となく贅沢になった気分になります。これ以外にも少し離れたところに「洞窟蒸風呂」があるのですが現在見学に行くこともできないようです。かなり山の奥まったところにあるのでインターネットは通じません。

3日目、旅館ゆさから須川高原温泉へ

朝食2      白糸の滝
         朝食                    白糸の滝

  温泉宿に来ると着いてすぐに温泉に入り、寝る前にまた温泉に入り、翌朝食事前にまた温泉に入ると最低3回は温泉に入ります。24時間入浴できるところだと夜中に起きた時に温泉に入ることもあります。旅館ゆさの朝食はなかなか贅沢でした。家内は朝温泉に入る前に近くを散歩してその時に見た「白糸の滝」が良かったと言うので見に行きました。水量が多いともっと迫力があるということですが、これで十分白糸を表していますね。

二連水車   宮城内陸地震災害遺構
       二連水車              宮城内陸地震災害遺構

 今日は夕食・朝食共にないので「あら伊達な道の駅」で食材を購入しました。やはり珍しい食材があります。道路脇に二連水車があったので近寄ってみると水車を回すことで下の川の水を上の水路に導いているようです。地区住民の要望に応えて作ったということです。さらに進むと「宮城内陸地震災害遺構」がありました。平成20年6月14日の内陸地震により破壊された橋を「災害の恐ろしさを後世に伝えるために残した」ということです。近くまで見学コースもあり行ってみると橋だけでなく橋に至る道路も上下に湾曲して当時の地震のものすごさが伝わってきます。

須川高原温泉   名残ヶ原
      須川高原温泉                 名残ヶ原

 須川高原温泉は栗駒山に登るために来たことがあります。今回は完全な湯治場での宿泊なので食事なしです。1時前に着いたので栗駒山の下の周遊コースを散歩しました。「おいらんコース」から名残ヶ原の終点まで行き、「ゼッタ沢コース」を戻ってくるものです。名残ヶ原にはワタスゲ、ショウジョウバカマ、イワカガミなどの高山植物や雪渓も残っていました。

水芭蕉   栗駒山荘
        水芭蕉                  栗駒山荘

 驚いたことに水芭蕉の大群も咲いていました。ここ須川高原温泉は湯治場でもあるので姉妹館の「栗駒山荘」を始めとして「大日湯」「須川の湯」「霊船の湯」と有料ですが「おいらん風呂」と5つの湯を楽しむことができます。

大露天風呂・大日湯   大浴場・須川の湯
    大露天風呂・大日湯            大浴場・須川の湯

 「大露天風呂・大日湯」は栗駒山への登山口の脇にあり大日岩やホテル、男風呂からは登山者も垣間見ることができます。「大浴場・須川の湯」は館内にあり奥には半露天風呂もあります。

中浴場(霊泉の湯)   夕食
     中浴場・霊泉の湯                夕食

 「中浴場・霊船の湯」も館内にあり、熱めの湯で少し覚悟が要ります。「おいらん風呂(蒸し風呂)」は栗駒登山口からさらに奥に入ったところにあります。炊事場は部屋の中にありガス、冷蔵庫、食器類などもあるので簡単な料理はできるのですが今回は調理済みのものばかりを買ってきたので部屋でゆっくり食事です。

2日目、仙台港から川渡温泉・旅館ゆさへ

船内イベント   朝食
      船内イベント                 朝食バイキング

 コロナが流行していた時はすべてのイベントが中止されていたのですが、やっと解放されて楽しむことができるようになりました。映画も見られたので船内で退屈せずに過ごしやすくなりました。仙台で下りずに北海道まで行けばトム・クルーズの「トップガン」も見られましたね。

イオン   旅館「ゆさ」
     仙台港近くのイオン              旅館ゆさ

 今日の宿も夕食無しで朝食のみを予約したので、仙台港近くのイオンで夕食を購入して旅館に向かいました。

貸切露天   部屋で夕食
     貸切露天・瞑想の湯               部屋で夕食

 旅館に着いたのは夕方6時頃だったので他の客は夕食時となり、貸切露天風呂にすぐ入ることができました。広くはないですが手入れされた庭園を見ながら入ることができるので満足です。写真では貧相に見えるのですが、イオンでは大阪で見られない食材が多くありどれもおいしそうで選ぶのに迷ったほどです。

温泉をはしごして東北を回り、日本海側から大阪に帰ってくるという旅に出かけました

名古屋港   散歩
       名古屋港                   散歩

 1日目は名古屋から太平洋フェリーに乗り仙台までゆっくりの船旅です。名古屋港は19時発ですが1時間半前には着いておく必要があるので早めに到着して近所の散歩に出かけました。稲永公園まで行くと野鳥観察館があり双眼鏡で港に来る野鳥の観察が無料で出来ます。

太平洋フェリー   一等室
      太平洋フェリー                一等室

 太平洋フェリーは乗船時も下船時も運転手と同乗者は別々に乗る必要があります。乗船時は部屋で待ち合わせをすればいいのですが下船時は待ち合わせ場所を決めておく必要があります。今回は一等室を予約したので夕食は事前に作ったものを部屋で食べました。日本海フェリーで北海道に行く場合は出発が夜中になるので夕食時にアルコールを飲むことができないのですが、太平洋フェリーはゆっくりと飲みながら夕食を食べることができます。

船上    船上2
         船上                      船上

 船内では風呂もあり、甲板を散歩することもできます。ただ、インターネットが有料になり、スマホの電波も陸から離れた所では入らなくなったりします。

歩き遍路、プチ再開2日目

景子ちゃんの接待所      接待所
      景子ちゃんの接待所            遍路小屋・五色台

 休暇村からは根香寺へ直接送ってもらうほうが楽なのですが、歩き遍路にこだわって昨日の白峰寺まで戻る様に送ってもらいました。根香寺まで1時間半です。途中の「十九丁」という場所に「景子ちゃんの接待所」がありました。小児がんを患って死亡した景子ちゃんを弔って設けた接待所でたくさんのお菓子やジュースを置いてありました。たくさんの人々の思いが伝わります。
 根香寺の手前5分ほどのところに「遍路小屋・五色台」があり小屋の中やトイレもきれいに整備され数人が寝られるようにもなっています。

根香寺本堂      オリエンテーリング
       根香寺本堂                オリエンテーリング

 根香寺は新緑がまことにきれいです。ここには昔、人を食べる牛鬼がいたようで山門の左奥にひっそりとその牛鬼の像がありました。お遍路とは関係ないのですがオリエンテーリングのチェックポイントに漢字を使っているのは初めて見ました。

車道から外れる   飯田お遍路休憩所
      車道から外れる               飯田お遍路休憩所 

 根香寺から少し戻り車道を鬼無へ進むルートを取りました。昔の遍路道に沿って車道を作ったのでしょう。時々車道を外れて山道を下りて行きます。町へ出ると「飯田お遍路休憩所」がありました。ここも立派な休憩所で接待の梅干しがすこぶるおいしかったです。

岩田社・藤まつり   一宮寺本堂
       岩田社・藤まつり               一宮寺本堂

 休憩所すぐ後に岩田社があり、孔雀藤という1本の幹から広がっていった藤を愛でる祭りをやっていたので見学させてもらいました。一宮寺からは町中を歩くことになります。今日は次の屋島寺の途中まで歩いてフィニッシュにする予定だったのですが、昨日根来寺まで届かなかったことが響いて、直接高松国際ホテルまで歩いてフィニッシュになりました。ゆっくり歩いているつもりはないのですが、やはり年と共に歩くスピードが遅くなってきているのかも知れません。なお、お遍路さんは徐々に戻ってきているようだし、今回は外国の人もたくさん見かけました。話をした人はみんなアメリカ人でした。

歩き遍路のプチ再開です

1八十場の水   2きりん
        八十場の水              弥蘇場地蔵堂のきりん

 前回の歩き遍路から約1年。コロナでなかなか身動きが取れなかったのが徐々に解放されて行っている感じです。今回は2日間だけの日程で、明日泊まる「高松国際ホテル」に車を置かしてもらって「坂出駅」まで移動し歩き始めました。40分ほど歩いたところで「八十場の水」というところにところてんの店があったので注文して食べたところ、その店の壁には大きな魚に飲み込まれる軍船の絵が・・・。入口の説明書きには88人の軍兵が八十場の水によって蘇った聖地であるとのことです。
 またその隣の「弥蘇場地蔵堂」には寝そべるキリンと奥には胡坐をかいて神妙にお参りしているキリンもいます。

3天皇寺本堂   4うどん屋
       天皇寺本堂                   うどん屋

 「天皇寺」をお参りした後、一番先に見つけたうどん屋に入ったのですがなかなかの繁盛ぶりです。半セルフの店で麺を注文しトッピングを選び会計をするともう食べられるという効率の良さですが、こしが効いてなかなかうまかったです。

5国分寺本堂   6あくびする猫
       国分寺本堂                  あくびする猫

 「国分寺本堂」の中を覗くと大きなあくびをしている猫の置物があってびっくりするのですが、親とはぐれて泣いていた猫を飼っていたところ寺のマスコットになったので、その縁で置いたものかも知れません。

7白い崖   8白峰寺本堂
        白い崖                    白峰寺本堂

 「国分寺」からは山道に入ります。すぐに出てくるのがこの「白い崖」です。ギョウカイカクレキ岩という1000万年前の火山活動の産物だそうで「ガーネット」という宝石が含まれているようです。
 この後「遍路転がし」という難所を抜け、県道に出ると下りになります。途中で陸上自衛隊の敷地そばあたりからぬかるみの道を15分ほど進むと「白峰寺」に着きます。
 今日は次の「根香寺」まで行く予定だったのですが、どうも遅くなりそうなので今日の宿泊予定地の「休暇村・五色台」に電話をして迎えに来てもらうことにしました。コロナの影響でルート近くの宿泊施設の廃業が相次ぐ中ここではルートから外れた休暇村が「白峰寺」と「根香寺」のどちらにも迎えの車を出してくれるということです。
 

歩き遍路6日目。善通寺宿坊から「善通寺」「金倉寺」「道隆寺」「郷照寺」を経由して坂出駅まで行き、湯之谷温泉まで戻ります。

P2022520朝のおつとめ   P2022520善通寺の五百羅漢
      朝のおつとめ             善通寺の五百羅漢

 宿坊ですから午前5時半から1時間ほど朝のおつとめにも参加します。昨日お参りすることができなかった善通寺もお参りします。ここにも五百羅漢がありました。雲辺寺よりもこぎれいな感じがしました。その分雲辺寺の方が愛着があります。

P2022520金倉寺の楠   P2022520道隆寺の観音像
      金倉寺の楠              道隆寺の観音像

 「金倉寺」には立派な楠がありました。「道隆寺」には全国の名高い観音像225躰が安置されているようです。

P2022520丸亀城   P2022520行列のできるうどん店・おか泉
       丸亀城            行列のできるうどん店・おか泉

 当初は丸亀城も見学するつもりだったのですが、時間の都合で素通りしました。なかなか立派な石垣のようなのでいつか機会があれば行ってみたいと思います。「郷照寺」の1kmほど手前に「おか泉」といううどん店があり寄ってみると我々が入るときも少し行列ができていたのですが帰る頃には写真のようにもっとすごい行列になっていました。

P2022520郷照寺の万躰観音洞   P2022520坂出駅
    郷照寺の万躰観音洞             坂出駅

 「郷照寺」の本堂近くの地下道に万躰観音洞があり無数の観音像が安置されていました。坂出駅へ向かう途中で四国八十八寺にちなんでここから最終の寺「大窪寺」まで88kmという石柱も見かけました。坂出駅へは湯之谷温泉へ戻るための列車に余裕をもって間に合う時刻に着きました。
 本日は湯之谷温泉でゆっくりし、明日大阪に戻ります。

歩き遍路5日目。「本山寺」「弥谷寺」「曼荼羅寺」「出釋迦寺」「甲山寺」を経由して善通寺宿坊まで。

P2022519銭形砂絵    P2022519本山寺五重塔
      銭形砂絵               本山寺五重塔

 今日は昨日行かなかった琴弾八幡宮にまず寄りました。長い階段をまだかまだかと登って行くと本宮に着き展望台からの眺めもいいのですが、さらに奥に進み琴弾公園の最高点に着くとそこから銭形の砂絵が見られます。この日は日差しの加減でよく見えなかったのですが、いつだったかここに来たときは「寛永通宝」の文字がはっきり浮かび上がっていました。ここから昨日行った「神惠寺、観音寺」に戻り、本山寺目指して歩き始めます。堤防をどんどん進んで行くと五重塔が遠くに見えだんだん近づいてくるのが分かります。

   P2022519百八階段    P2022519竹林の中を行く
        百八階段             竹林の中を行く

 「本山寺」からはほぼ国道沿いに北上していきますが、私は周りをよく見ず2回間違ってルートに戻るというのを繰り返しました。この時は家内と別々に行動していたのですが家内も1回ルートを間違えたようです。「弥谷寺」の手前で一緒になり、道の駅にある温泉施設のレストランで昼食をとり、「弥谷寺」に向かいましたが完全な山の中を階段がず~と続いています。その内の最後に近い階段が 百八階段です。①煩悩を落とす②1年を表す(12ヶ月、24節季、72候、合計108)③四苦八苦を落とす(4×9+8×9)という3つの意味を込めた階段ということのようです。
 ここから「曼荼羅寺」へはさらに山の中を15分ほど進み自動車道へ出た後30分ほどで「曼荼羅寺」に着きます。

P2022519歩き遍路さんへうどん接待   P2022519麦畑を抜けて甲山寺へ
   歩き遍路さんへうどん接待        麦畑を抜けて甲山寺へ

 「曼荼羅寺」のすぐ手前で「歩き遍路さんのみうどんの接待をします(昼食時のみ)」という店があったのですがすでに昼食を済ませていたので残念ながらパス。「曼荼羅寺」から「出釋迦寺」までは10分ほどで行くことができます。ここで午後4時少し前、「善光寺宿坊」へは午後5時までに着くように言われていたので少し焦りながら「甲山寺」を目指します。

P2022519いろは会館   P2022519焼き鳥・空と海
      いろは会館              焼き鳥・空と海

 「甲山寺」を出たのが午後4時35分。「善光寺」の宿坊へ着いたのはぎりぎりの4時58分でした。宿坊は夕食無しの朝食だけだったのでさっそく夕食に出かけますがあまり探し回る時間もなく一番近くの「焼き鳥・空と海」で食べました。ただ、焼き鳥だけかと思っていたのが居酒屋と同じで肉料理や魚料理、ラーメンまである居酒屋で地元にも人気店のようでした。家内はスーパで食材を買って部屋で食べたようです。
 宿坊には温泉がありゆっくり疲れを癒すことができました。

歩き遍路4日目。民宿岡田から「雲辺寺」「大興寺」「神惠寺」「観音寺」を経由して藤川旅館まで。

P2022518高速道路   P2022518雲辺寺への山道
       高速道路              雲辺寺への山道

 民宿岡田を出てすぐに山道に入り高速道路の下を抜けて上に出ます。山道を2時間ほど登ると「雲辺寺」に着きます。道はよく整備されていて何の問題もないです。車で行くこともできます。

P2022518おねがい札   P2022518五百羅漢
      おねがい札                五百羅漢

 「雲辺寺」にはおねがい札を張って中をくぐると願いが叶えられる石の輪があります。また大きな五百羅漢が所狭しと並べられていてどれも表情豊かです。自分に似た羅漢さんが3体はあるということですが見ているだけで楽しくなりそんなことは忘れてしまいます。

P2022518天空のブランコ   P2022518大興寺の仁王像
      天空のブランコ            大興寺の仁王像

 スキー場のレストハウスの庭に天空のブランコがあって崖の上に身を乗り出すようになると聞いたのですが実際は緩斜面の上にちょっと乗り出すだけでした。山越えをして遍路の休憩所で「民宿岡田」でもらったおにぎりの昼食を食べ「大興寺」に向かいます。「大興寺」は本堂の屋根葺き替え中で中は参拝できません。ここは天台宗と真言宗の2宗の兼学道場があったようで今も弘法大師堂と天台太師堂があります。

P2022518神惠院・観音寺   P2022518マテガイと猪鍋
      神惠院・観音寺            マテガイと猪鍋

 「神惠院・観音寺」は同じ境内にあり2つ同時に参拝でき納経帳も同時に書いてもらえるのですが料金は2倍になります。
「藤川旅館」は1泊2食付きで¥5,000で食事はシンプルですがジビエの猪鍋(主人は猟師で自分でとることもできる)とマテガイのバター焼きがすこぶるおいしいです。

歩き遍路3日目。御宿大成から「三角寺」を参拝して民宿岡田まで。

   P2022517三角寺への階段    P2022517土佐街道の標柱
       三角寺への階段          土佐街道の標柱

 今日はほとんどが山の中なのでローソンでサンドウィッチを買って出発です。山の中と言ってもほとんどは自動車も通れるほどなのできびしくはありません。最後の三角寺への階段は結構急です。三角寺の後また山の中を歩きます。このあたりは「四国のへそ」と言われ香川・徳島・高知・愛媛の県境あたりを歩きます。まだ愛媛県のはずなのに「土佐街道」という標識もありました。

P2022517趣味の風車   P2022517トンネルを避けて山越えへ
       趣味の風車           トンネルを避けて山越えへ

 写真ではちょっと分かりづらいのですが、空き缶を利用した風車を自転車の車輪に飾ってあります。似たような風車は至る所にありますが、出来栄えがまことに見事です。感心して見ていると主人がやってきて「まだあるよ」と言って納屋に連れて行ってもらうと手作りの置物に風車がいっぱいあっただけでなく山の中を探して持ってきた杖にニスを塗って加工したり刃物も手作りをしたものを飾ってあったりとどれも見事でそのまま売りに出してもおかしくない出来栄えでした。
 民宿岡田が近づいてくると車道をそのまま行くルートと峠越えをするルートに分かれます。車道はトンネルを行くのが怖いので1km多く歩く必要がありますが峠越えを選びました。途中で愛媛から徳島へ県境を越えます。愛媛ナンバーの車が置いてあった民家からほんの100mほど歩くと今度は徳島ナンバーの車が置いてある民家の前を通ります。

   P2022517民宿岡田の主人    P2022517菅直人・元総理
      民宿岡田のご主人            菅直人・元総理

 民宿岡田のご主人は92歳です。元気いっぱいで周辺のルートの説明書を手作りして宿泊者に説明してくれます。菅直人・元総理も宿泊したようです。

歩き遍路2日目。ビジネスホテル・MISORAから御宿大成まで。

P2022516玉子焼きの朝食   P2022516善根宿
      玉子焼きの朝食              善根宿

 ビジネスホテル・MISORAは朝食付きですが、この朝食がうまいという評判通りでした。量もたっぷりで英気を養うに十分でした。1時間ほどでちょっとした峠を越えるのですがここに「善根宿」がありました。通りかかったときにご主人が出てきて「寄っていきなさい」と言うので寄らしてもらったのですが、なんと駐車場完備で無料で宿泊できるというのです。元々の持ち主が処分するのももったいないというので無料で貸してもらって善根宿を始めたと言います。その人のお兄さんが幼少の頃まともに歩くことも難しかったのが1年かけて遍路巡りに連れて行ってもらった後自転車にも乗れるようになったと言うのです。ご本人も歩き遍路をしていたのでこういう善根宿をぜひやりたかったと言っていました。部屋にはテレビもありきれいに整備されていました。ただ食べるところが近所にないので弁当を買ってきたほうがいいようです。近々カレーぐらい提供したいと言っていました。

P2022516利用者   P2022516線路を越えて
     善根宿の利用者                線路を越えて

 我々のようにただ寄っただけというのも含めて120人ほどが利用したようです。

P2022516マルナカで昼食購入   P2022516御宿大成
     マルナカで昼食購入             御宿大成

 昼食場所をあらかじめ調べてはいたのですがすべて国道沿いで遍路道は国道を外れているのでいよいよ食べるところがないという時、国道沿いにマルナカの看板を見つけたのでやっと昼食を購入し駐車場でちょっとした昼食を食べました。また遍路道まで戻りようやく町らしいところを歩きだすとすぐに今日の宿「御宿大成」に着きました。

歩き遍路1日目。大阪から愛媛・湯之谷温泉へ、そしてホテルみそらへ

P2022515湯之谷温泉   P2022515麦畑
        湯之谷温泉                麦畑

 前回の最終地・湯之谷温泉に車を置かしてもらって歩き遍路を再開しました。ここから出発する場合は本館と別館の間をすり抜けるように通ると本来の遍路道に合流することができます。1か月半前には青々としていた麦も黄金色に変わっています。

P2022515苗   P2022515竹林
        苗                      竹林

 そして今度は米の苗が青々として植えられていました。今日は大阪から車を走らせているので歩く距離を短くして17km弱です。国道をそのまま行けば近道ですが、遍路道は概ね国道を避けて通っています。こんな山裾の竹林の中も歩きます。

P2022515ビジネスホテル・MISORA   P2022515こくりょう食堂
   ビジネスホテル・MISORA          こくりょう食堂

 ビジネスホテル・MISORAへは3時間半ほどで着きました。夕食は私は近くの「こくりょう食堂」でとったのですが、家内はマルナカで食材を買ってホテルでとりました。

「歩き遍路」5日目、しこくやから最終の宿湯ノ谷温泉へ

P202241渓流沿いの林道   P202241トイレ・休憩所
      渓流沿いの林道             トイレ・休憩所

 今日は一番長い距離を歩きます。「しこくや」を出発してしばらく歩くと渓流沿いの林道を行くことになります。ここは快調に進むことができるのですが2時間ほど歩いたところにトイレ・休憩所がありそこから先は車通行止めになり山道が始まります。

   P202241長~い階段     P202241横峯寺・本堂
       長~い階段                横峯寺・本堂

 山道の入り口には杖になりそうな枝が何本も置かれていて自由に使えるようです。最初は歩きやすいのですがだんだん急になり最後の方は長い階段が続き、息が上がってきます。1時間ちょっと山道を登ってやっと横峯寺の山門に辿り着くことができます。こちらから行くと納経所の前を通り過ぎて階段を登って本堂・太子堂にお参りしまた階段を下りて納経帳に記帳してもらいます。
 ここで問題が発生しました。次の寺へ行くルートが分からないのです。山門まで戻って先へ進んでみたのですがどうも不安です。家内が道を聞きに戻ったところ本堂を抜けた林道を辿っていくのが正しい道のようです。林道を進むとすぐにまた山道へ入ります。

P202241昼食休憩   P202241香園寺
       昼食休憩                   香園寺

 途中に食べるところがないのは分かっていたのであらかじめファミリーマートでおにぎりやサンドウィッチを買っておきました。山道で食事をするのは久しぶりです。その後また問題が発生しました。ルートが二股に分かれどちらも香園寺に向かうようなので右のすぐ下りに入るルートを選びました。途中で家内が足の筋をひねったようで「痛い、痛い。」と言いながら、それでもテーピングをすると少しはマシなようで歩くことはできました。そのまま下りて行くと地図とは全く違ったところに出ました。採石場を通過して石鎚山ハイウエイオアシスの下に出ました。我々の持っている古い地図には載っていないルートです。遍路のマークは付いていたので新しく開発されたルートかも知れません。何とか香園寺まで行くこともできました。

P202241宝寿寺   P202241吉祥寺
        宝寿寺                   吉祥寺

 この後は町中を歩いて行きます。「宝寿寺」や「吉祥寺」は線路の脇にあり歩道のない車道を歩くので注意が必要です。

P202241前神寺・本堂   P202241湯ノ谷温泉
       前神寺・本堂               湯ノ谷温泉

 「吉祥寺」を過ぎると脇道に入るので歩きやすくなります。「前神寺」は山門から本堂まで結構距離があります。「湯ノ谷温泉」は「前神寺」から歩いてすぐで今回の全行程を終わることができました。
 今回は歩くには絶好の天気でした。3日目までは風が強かったものの曇り空で汗をかくことはなかったし4日目は雨こそ降ったもののずぶ濡れになるほどではなかったし、最後の日は晴れても汗をかくほど暑くはなかったので快適でした。
 足の方は1日目の終わり頃豆ができてちょっと痛いなという感じだったのが2日目からは傷テープで覆ったものの痛みはまったくなくいつの間にやら直っていました。歩行時間は最終日に、迷った時間や拝観時間を入れて9時間半かかりましたが、あとは6時間~7時間でした。
 次回は愛媛県最後の寺から香川県に入ります。

「歩き遍路」4日目、仙遊寺宿坊からしこくやまで

P2022331ここから山道   P2022331山の遍路道
       ここから山道               山の遍路道

 今日は朝から雨が降っていたのですが、出発時は少し上がり国分寺までは何とか持ちました。山道は滑りやすいので山門までの山道を回避し車道を下りて行きましたが、山門を過ぎた所からは山道に入ります。歩きやすいところもありますが急な階段が続くところもあります。しかし20分ほど下りると町に出ます。

P2022331この日は雨   P2022331麦畑
       この日は雨                  麦畑

 いつ降ってくるか分からないので私は最初から雨具を着て歩きました。この付近は麦畑が広がっています。

P2022331国分寺   P2022331道の駅「今治湯ノ浦温泉」
        国分寺             道の駅「今治湯ノ浦温泉」

 国分寺についてもう雨具は要らないかと脱いだところすぐに雨が降り始め、その後は一日中シトシト雨が続きました。国道を歩いていると大型のトラックが通り抜けるたびにしぶきの洗礼を受けます。スピードも出ているので怖い限りです。

P2022331しこくや   P2022331しこくやの庭園
        しこくや                しこくやの庭園

 「しこくや」は小町温泉のスーパー銭湯でもあります。宿泊は我々以外に家族連れと一人旅の人と3組でした。受付の人や食堂の人も人はいいのですが、残念ながら食事がもう一つでした。

「歩き遍路」3日目、今治市周辺の寺を5ヶ所拝観し仙遊寺まで

P2022330天水瓶   P2022330延命寺・本堂
       天水瓶                  延命寺・本堂

 江戸の初期に徳川方に味方した庄屋が藁ぶき屋根を瓦に変え防火用として屋根に天水瓶を置くことを許されたという家です。
 「延命寺」はこれから今治市の中心部に入っていこうかというところにある寺です。

P2022330遍路道の桜   P2022330南光坊
       遍路道の桜                  南光坊

 大谷霊廟というかなり広いお墓の中を通って行くのですが、そこは桜で埋め尽くされています。「南光坊」は町中にある寺ですが結構広い境内を持っています。

   P2022330今治城     P2022330泰山寺
        今治城                   泰山寺

 今日は時間に余裕があるのでここでちょっと寄り道して今治城に向かいます。ここも町中にしては広くてきれいなお城です。この堀にはまことに珍しく海水が入っていて小学校と協調して海の魚を放流しています。釣りをしていると邪魔になるフグがたくさん泳いでいました。今治駅構内の喫茶店で昼食を摂り「泰山寺」に向かいました。ここでは今回初めてバスツアーで遍路巡りをしている団体に会い迷惑にならないようそ~っとお参りしました。

P2022330永福寺   P2022330仙遊寺
        永福寺                   仙遊寺

 「永福寺」に行く途中には「四国遍路無縁墓地」があります。お遍路の途中で行き倒れた人が祀られているのでしょう。渇水期には歩いて渡れたという川も通過しますが、今はとても無理ですね。「永福寺」になるともう町はずれになるのですが、「仙遊寺」へは山へ向かうことになります。急坂を歩いて、山門を通ると山道を這い上がっていく感じになります。ここまで来ると展望台から見晴らしがよくなります。今日はこの寺の宿坊で泊まります。宿坊と言っても民宿と変わりない部屋で寝るのですが、タオルや寝間着・歯ブラシなどはありません。ただ、この山の上の寺の宿坊に天然の温泉があります。しかも美人の湯系統で実にいい温泉です。しかし、寺なので朝のお勤めがあります。そして今は食事が弁当になっているのが玉に瑕というところです。そしてここも宿泊は我々だけでした。

「歩き遍路」2日目、太田屋からビジネスホテル・つよしまで

P2022329六地蔵(お化粧地蔵)   P2022329鬼瓦の生産地区
    六地蔵(お化粧地蔵)            鬼瓦の生産地区

 今日は次の寺までの距離が長いので途中拝観するところがなく歩き一辺倒になります。六地蔵では化粧をしたお地蔵さんを初めて見ました。
 今治市の菊間地区では鬼瓦の生産が盛んなようでこの付近では随所で鬼瓦が見られました。

P2022329民家のお接待   P2022329ビジネスホテル・つよし
      民家のお接待             ビジネスホテル・つよし

 今回はお遍路さんも少なくて、普段はやっているであろう接待所もコロナの為閉鎖しているというところが多かったのですが、民家の玄関先で「道中お気をつけて」という添え書きと共にミカンが置いてありました。
 今日も距離が短くて「ビジネスホテルつよし」には1時半に着きました。3時チェックインということなのでホテルに荷物を置かしてもらって近くの「得得うどん」で腹ごしらえです。ここもボリューム満点で「追加料金なしで2玉付きます。」という言葉にそれではと2玉注文したのでおなか一杯になりました。

P2022329得得うどん店で昼食   P2022329藤山健康文化公園
     得得うどん店で昼食           藤山健康文化公園

 さらに時間があったので近くのスーパーへ寄ったところ、お墓の奥に桜がちらほら見えたので家内は桜を見に行くと言って出かけたのですが、行ってみると「ふるさと創生事業」の1億円を使って整備をした公園だったようで広々として桜も立派だったとう言うので私は翌朝朝食後に散歩に出かけました。一見の価値はある公園ですね。
 「ビジネスホテル・つよし」も宿泊は我々だけでした。ここは評判通り実に人の良い女将さんがすぐ裏に住む2人の娘さんに手伝ってもらっており、気持ちのいい宿でした。
プロフィール

dasan48

Author:dasan48
中年夫婦 山とスキーとアウトドア ブログへようこそ
山やスキー、それにアウトドア、将来はロングステイまでカバーするようなブログが出来たらと考えています。
「中年夫婦 山とスキーのページ」というホームページも作成しています。良かったらこちらもどうぞ!

リンク
カテゴリー
月別アーカイブ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QRコード